あの大震災から28年が経過しました。犠牲になられた6,400名を超える方々に対して哀悼の意を申し上げます。
中学2年生の当時、この大地震により飛び起きたことを今でも鮮明に記憶しています。
当時は自衛隊による災害派遣活動が今ほどスムーズに行うこともできず、日本特有の政治情勢も影響して、人命救助活動が後手に回ったと言われています。
その国・地域に暮らす人々の生命・財産を守ることが第一の使命です。
市政において、防災対策、消防力の強化、都市基盤の整備などはどれだけ積み重ねても地味で目立たないものですし、その成果を確認することは比較的難しいです。
しかしながら、それこそが「公」が果たすべきことではないでしょうか。
「民間」の感覚も必要ですが、「民間」の感覚だけでは不十分、カバーできないことがあるのも事実です。「公」を採算性の尺度だけで推し量ることはできません。
「市民全員に〇〇を給付」という施策の方が分かりやすく、受けは良いのですが、「公」がするべきことは、誰も拾わないボールを進んで拾い上げ、事態が大きくならないように未然に策を講じることなのです。
20年以内に60%以上の確率で発生する可能性がある南海トラフ巨大地震への備えは今を生きる我々の責務です。