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「次世代への責任 八尾を 大阪を 日本を守る!」

MATSUDA NORIYUKI

【読書考】 加藤崇氏の著書「水道を救え」

AIを活用して水道整備の効率化を図るベンチャーを立ち上げた加藤崇氏の著書「水道を救え」を拝読しました。

これまで現場の経験や勘を頼りにしてきた水道管の更新作業にAIを取り入れて将来にかかる整備費の圧縮を図るベンチャー企業の話。

経済的な合理性よりもユニバーサルにサービスを提供するのがライフラインとしてのあるべき姿です。
この中で示唆されていたのは「何でもかんでも民間が担えばうまくいくはず」は誤りがあるということ。ややもすれば「公」=ダメ、「民」=素晴らしい という単純化した物の見方がありますが、水道を例にとれば、世界で先駆けて民営化したイギリスでは、民営化によって大幅にサービスが低下し、現在では再公営化まではいかなくとも水道事業者への規制強化などの動きもあるのです。

端的に言えば、そこには人間の強欲資本主義、故の問題が内在しています。

日本の各水道事業も広域化そして民営化へ舵を切っている自治体が増えてきました。
八尾市も来年春以降の水道事業広域化を予定しています。
新たなテクノロジーを活用している事業者とそうでないところでは費用負担の面でこれから大幅に差ができてくると考えられます。