代表質問から始まり、個人質問、予算審査を経て、本日の本会議での議決を経て令和5年度の八尾市議会が閉会。
小学校・中学校給食の無償化や消防本部庁舎建て替えの経費などの令和6年度予算や犯罪被害者等支援条例などの議会議決となりました。
一部会派から提出された議員報酬の1割カット条例案は反対多数で否決されました。
以下、長文になりますが、我が会派の反対討論になります。
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『1点目は、議員の報酬に関しては報酬等審議会に任かせるべきであるということです。
昨年より続く物価高騰の状況は、デフレからの脱却を謳う我が国の経済政策から考えると今後も続いていくことが予想されます。物価高騰が恒常的なものと考えるのであれば、報酬等審議会に諮ることが望ましいのではないでしょうか。
議員の報酬については、その職責に応じた報酬か否かの判断を第3者機関である報酬等審議会に判断を委ねるべきであるというのが、我々の基本的な考え方であります。
その決定を受けて、どのようにするか議会で議論するべきです。
2点目は、市議会議員の職責をどのように捉えるかということです。
地方自治において、二元代表制の一翼を担う市議会の役目として、市政と対峙をして、問題提議し、市政に多様な意見を反映させるため、多岐にわたる議論をすることが求められます。
その際、市議会議員として選ばれた者は、様々なツールを用いて議会での議論に臨む必要があります。市長以下行政のプロフェッショナルである市役所職員との議論には、常日頃からの継続的な学びと現場で起きていることを自分の目で確認することが望まれます。
これまでも、その目的を達成するため、議員報酬の一部を用いて活動して参りました。
先の八尾市議会議員選挙において、議員報酬削減を公約に掲げた皆様がこの議員提案をされることは理解するところではありますが、同時に、同選挙において、議員報酬削減を公約に掲げることなく選挙に当選している者がいることも一定ご理解願います。
その昔、地方議会は学芸会と揶揄される時代がありました。議員が自ら口述原稿を作成することなく、役所職員が作成した原稿を議員が読むだけの議会であってはなりません。そのような議会が現在も続いているならば報酬削減も致し方なしと感じますが、私自身、初当選以来、自らの考えを自らの言葉を使って、この市議会での議論に向き合ってきました。
議員個々人の質が向上すれば、議会の質が向上します。議会の質が向上すれば、市民生活の向上につながると確信しております。議員報酬に見合った仕事を続け、「政治家が楽をして報酬を得ている」と市民の皆様から思われることなく、私利私欲ではなく滅私奉公の気持ちでその職責を果たすことをお誓い申し上げて、反対の討論といたします。』
さまざま意見はございますが、自学研鑽にあたっては議員報酬の一部を使用させていただいてます。むしろ、まったく勉強をしていない議員がいたならば、その方が市民にとって不幸と言えます。
「お金が欲しいのだー」と言われるかもしれませんが、欲しいのではなく、必要であるということです。活動には一定の費用が必要となります。
市議会議員の本来任務は何なのか?寄付などは人として素晴らしい行為です。だが人として素晴らしいことと議員としてすばらしいことは全く異なります。
選挙前・選挙中だけでなく、4年間続く市議会での発言も含めてより平素の活動を市民の皆様に知っていただくことが必要です。