40代になってから柔道2段の昇段審査を突破した身ではありますが、現在は週に一回小学生を指導しています。
柔道の創始者である嘉納治五郎先生が提唱した柔道の理念に「精力善用・自他共栄」があります。
精力善用とは、自分の持っている力(精神力と身体力)を最大限に活用して、より良い目的のために役立てるという意味。
自他共栄とは、自分だけでなく他人と共に栄えることを目指すという意味。
この二つの理念は、柔道を通じて心身を鍛え、社会に貢献できる人間を育成することを目的としています。柔道は武道、人格教育であり、嘉納治五郎先生は柔道を通して世の中を良い方向に導こうという理想を持っていました。
現在、小学生以下の子どもたちに柔道を教える立場としては、どのようにすれば人格教育に到達することができるか、模索しながら練習に臨んでいます。指導の仕方も我々が学生の頃と同様の進め方では現場はもたないですし、柔道を辞める子どもが増えるでしょう。武道ですので、多少痛く辛いことも耐えられる精神力の鍛錬が必要なのですが、しんどくなったらすぐに休んだり、体が痛いと言い出したりと、我慢の限界がかなり低くなっている気がします。もちろん何かの瞬間にスイッチが入って、しんどくてもいきいきと取り組む子どももいますが。
精力善用・自他共栄という嘉納治五郎先生の意志を少しでも伝え、子どもたちに柔道を楽しんでもらう工夫を心がけます。
まだ選挙疲れも残ってます。
