八尾市議会議員 松田のりゆき OFFICIAL SITE

「次世代への責任 八尾を 大阪を 日本を守る!」

MATSUDA NORIYUKI

【読書考】 加藤崇氏の著書「水道を救え」

AIを活用して水道整備の効率化を図るベンチャーを立ち上げた加藤崇氏の著書「水道を救え」を拝読しました。

これまで現場の経験や勘を頼りにしてきた水道管の更新作業にAIを取り入れて将来にかかる整備費の圧縮を図るベンチャー企業の話。

経済的な合理性よりもユニバーサルにサービスを提供するのがライフラインとしてのあるべき姿です。
この中で示唆されていたのは「何でもかんでも民間が担えばうまくいくはず」は誤りがあるということ。ややもすれば「公」=ダメ、「民」=素晴らしい という単純化した物の見方がありますが、水道を例にとれば、世界で先駆けて民営化したイギリスでは、民営化によって大幅にサービスが低下し、現在では再公営化まではいかなくとも水道事業者への規制強化などの動きもあるのです。

端的に言えば、そこには人間の強欲資本主義、故の問題が内在しています。

日本の各水道事業も広域化そして民営化へ舵を切っている自治体が増えてきました。
八尾市も来年春以降の水道事業広域化を予定しています。
新たなテクノロジーを活用している事業者とそうでないところでは費用負担の面でこれから大幅に差ができてくると考えられます。

【阪神・淡路大震災から28年】

あの大震災から28年が経過しました。犠牲になられた6,400名を超える方々に対して哀悼の意を申し上げます。

中学2年生の当時、この大地震により飛び起きたことを今でも鮮明に記憶しています。

当時は自衛隊による災害派遣活動が今ほどスムーズに行うこともできず、日本特有の政治情勢も影響して、人命救助活動が後手に回ったと言われています。

「公」が何をしなければならないか。

その国・地域に暮らす人々の生命・財産を守ることが第一の使命です。

市政において、防災対策、消防力の強化、都市基盤の整備などはどれだけ積み重ねても地味で目立たないものですし、その成果を確認することは比較的難しいです。

しかしながら、それこそが「公」が果たすべきことではないでしょうか。

「民間」の感覚も必要ですが、「民間」の感覚だけでは不十分、カバーできないことがあるのも事実です。「公」を採算性の尺度だけで推し量ることはできません。

「市民全員に〇〇を給付」という施策の方が分かりやすく、受けは良いのですが、「公」がするべきことは、誰も拾わないボールを進んで拾い上げ、事態が大きくならないように未然に策を講じることなのです。

20年以内に60%以上の確率で発生する可能性がある南海トラフ巨大地震への備えは今を生きる我々の責務です。

【矢作神社厄払い】

地域の氏神様が祀られている別宮八幡矢作神社へ家族揃って厄払いに伺いました。

本年は数え年で43歳、後厄の年。

本厄の昨年は、厄払いの翌日にコロナ感染するという出来事がありましたが、大事に至らず、その程度の厄で一年を終えたことは幸いでした。

矢作神社の御祭神は経津主命(フツヌシノミコト)。その後裔(こうえい)である矢作連の一族が祖先を氏神として祭祀(さいし)したと伝えられています。物部氏が繁栄した時代に祭祀したとのことですので、約1,400年以上の歴史を経て今に至るわけです。

その歴史の重みを感じつつ、厄払いを終え、清々しい気持ちとなりました。

本年は勝負の年!

飛躍の年となるよう精進致します。

【入隊同期がもう1佐(大佐)】

防衛省HPには1佐以上の高級幹部に関わる人事発令が一般公開されています。

令和5年1月の防衛省人事で2004年に私と共に陸上自衛隊へ入隊した同期が1等陸佐に昇任しました。その同期とは共に福岡県久留米市に所在する陸上自衛隊幹部候補生学校の門をくぐりました。入隊時は陸曹長(幹部候補生)という階級であり、その当時の1等陸佐(諸外国でいう大佐)のイメージは総じて「おじさん」。陸上自衛隊を離れて約10年、同期の1佐昇任を知り、歳を取ったと感じます。

防衛大学校出身者も一般大学出身者も私の知るところでは素晴らしい同期が昇任してますね。私ごときが言うのも何ですが、各職種トップが第一選抜で1等陸佐に昇任しています。

特に普通科いわゆる歩兵科で一緒だった防大出身の一人は将来陸上幕僚長になるのではないかと予想されます。彼とは富士学校にて初級幹部課程・上級幹部課程で教育課程を共にしましたが、頭脳明晰・旺盛な体力気力・何よりその人柄から同期から嫌われる要素はなかったです。

みんなが認める彼なら間違いなく有事を任せられるリーダーとなるはずです。

「平和とは何か?」

彼らが戦火を交える事態に陥らないために、防衛力を強化し、不断の外交努力を重ねる必要があります。

その舵取りを政治が行い、そして国民が自らのことと捉えて考え続けなければなりません。

(写真は入隊3年目の若かりしころ)