「現地の県議会議員が集会所の二次避難を取り仕切って、さまざまな調整に支障をきたしている。」
能登半島にて災害対応にあたっている方から連絡がありました。残念ながら石川県議に知り合いはおらず、当事者にその声を届けることはできません。おそらく現場の県議の方も良かれと思ってさまざまな要望を伝えているのかも知れません。しかし、災害時には知事・市町村長〜行政職員のライン、さまざまな応急救助機関に一議員が個別に直接要望を伝えることは良くないです。
「船頭多くして船山に登る」状態に陥ることが被災者支援を更に遅らせることになります。
議員の役割は、平時、行政の計画する災害対策に不十分な点がないかを検証し、提案することです。
ちなみに八尾市議会では平成26年に議会改革の一環として災害時の議会対応を策定しています。災害時は市議会として災害対策会議を設置し、行政への要望を一本化して、議員が個別に要望することを制限しています。
被災者を目の当たりにすれば、何とかしたいと思うのは議員だけでなく、誰もが思うことですが、より全体を考えて行動することが非常時には求められます。